坂口千栄 Chie Sakaguchi(Soprano) official website

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プロフィール

大阪音楽大学音楽学部声楽科卒業。専攻科を経て同大学院オペラ研究科修了。
91’中田喜直の指導を受け、夫人の幸子氏プロデユースによるCD「心のそばに」をキング・レコードより発売、好評を博す。94’シューベルティアーデ・ジャパン主催シューベルト全曲演奏会にて『ケレスの嘆き』(30分に及ぶ歌曲としては大曲)を演奏し「音楽の友」誌上にて「堅実な歌唱」との評価を得る。
98’CD『こんな美しい朝に』 をリリース。99’オペラシテイ・リサイタルホールにてリサイタル。01’東京と横浜にて「ハートウォーミング・コンサート」、04’ 06’ 武蔵野スイング・ホールにてリサイタル、デュオ・コンサート開催。07’「フランス歌曲に魅せられて」と題して国分寺市立いずみホールにてリサイタル。08’セルクルY(イグレク)主催のコンサート『金曜日のフォーレ』『フランスの調べをあなたに』に出演。
フランス歌曲、日本歌曲、宗教曲の3つのジャンルを中心にした演奏活動をしている。

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1月27日(金)

今日は先週に続いて子供達がやってきました。

こんな楽譜と本を用意しておきました。



彼らがどの本(楽譜)に興味を持つかしら?と楽しみにしていました。

左端のミクロコスモスには目もくれず、右端の《ねこふんじゃった》に興味を示しました。

この楽譜の良いところは、ルンツェに通じるところがあり、楽譜が読めなくても楽しめるように様々なヴァリエーションになっていることろです。

それにしても、子供達は私の所に来るととっても寛いで、のびのびしています。

歌ったり、ピアノを弾いたり、将棋の駒で遊んだり・・そんな中で最近どんな歌がお気に入り?と聞いてみると

お姉ちゃんのHちゃん

《たびゆけば~するがのくにの茶のかおり~》って

それ浪曲じゃない?

彼女が歌うと全く浪曲には聴こえないんだけど、大笑いしました

M君は「ほたる」の楽譜を見て、ほ・ほ・ほ・ほ・ほ・たる・たる・たる・ってなってるって目をまん丸にして言います。

まだ楽譜が読めなくても、このような三声の楽譜を眺めているうちに色々分かってくるものですね。

分からなくても見せておく事は大事だな~と思いました。

小さな事を、興味に従って教えていく過程で、ああ、この子たちは本当に音楽が好きになって、自由にピアノも弾ける日がくるなあ~という嬉しい予感がしました。

たまに『玩具が少ないね』と言うのですが、あなたたちはここに何しに来てるのかな?って聞いてみると

お姉ちゃんはちゃんと分かっていて『あ、そうか』と言います。

遊んでも良いんだけど、本質を忘れないように、当然のことですがこちらも気を配っていなければなりません。

でも決して無理強いすることなく、子供たちの心模様も見つめつつ少しでもステップアップしていけるように!

いつも、こちらも学ばせて頂いてる感じですが。




2012-01-27 22:24:25投稿者 : 坂口千栄
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1月26日(木)ターナーの絵

今日は午前中、女声合唱のお仕事。

道端に残った雪・・・自転車で走ると、歩くよりもっと恐いですね。

練習会場につくと、エントランスに《金のなる木の花》が咲いていると言って、メンバーの方々が見ておられ

へえ~と言って見てみると、なんて可愛い花でしょう

思わず撮っちゃいました!








さて本日、私の心の中にはある画家のことで一杯になっておりました。

それは、昨日も書きましたベルナックさんの本に抒情的散文の《砂浜》に関しての解説文の中に

《これは完全に描写的な歌曲、真に「印象派」的な歌曲である。ドビュッシーが詩の中で「イギリス風の水彩画」と言及する時、
念頭にあったのがターナーであることは疑う余地がない》と書かれていました。

ターナー・・・私はこの画家を知りませんでした。

さらに気になる事に、《この曲は3枚続きの水彩画となっている》とまで書かれているのです。

どんな画家なんでしょう?

午後、図書館に行って調べてきました。

画集の中にあったターナーの生涯について書かれた文章を読んで、その生い立ちに胸が締めつけられるようでした。

また、そこには長年、おぼろげであった事が少し見えてくるような文もありました。

(しかし、絵は白黒でしかないので、やはりPCで調べた方が早かったです。絵もカラーで画像がありましたから。)


図書館で読んだ本によると、ターナーの絵画の中に後世ターナー特有と言われる色彩があらわれるようになったのは1820年からだそうで、その前は灰色、緑、褐色などを使っていたのですが、それを華麗に輝く太陽に変えていったというのです。

限りなく色彩の実験を重ねることにふけり、描きえざるものをあえて描こうと試み続けたのです。

《彼の後期の作品にあらわされた自然は大気と光に満ちていて、驚くほど複雑であった。》

(・・・・ここのところドビュッシーみたい)

《彼の心の奥深くに育まれた詩人のインスピレーションは光と大気を通して、宇宙の広大さと壮麗さをとらえた。
ターナーは動勢(ムーヴマン)に深い興味を注ぎ、ことに水の力強く美しい動勢に惹かれ、海の絵を次々に描き、波濤の重量とマッス(塊)、岸辺に向かって砕ける重い力を表現した。》



《彼の時代までは、陰は暗く描かれたが、彼はその観念に変革をもたらし、陰をずっと明るく描き、太陽の光の中で陰もまた色彩をもっていることを示し、最晩年の作品には、暗い陰は姿を消してしまった。》

ここなんです。私が驚いたのは!

2006年にポン先生のレッスンをパリで受けた時に言われた言葉・・・『暗い所にも光がある、モネの絵をよく見てごらん』と。

《ヴェネツィアがたびたび彼のモティーフになったが、彼にとってヴェネツィアもまた色彩の夢と、うち震える光の源泉であった。光の神秘、それは暗さの神秘よりも巨大である。彼の絵画は光の賛美歌であり、光の栄光であった。》

・・・・そうだったのか・・・・

《ターナーが死んでずっと後、1870年に二人のフランスの画家がロンドンにやって来た。後に印象派と呼ばれる運動の指導者となった、モネとピサロであった。彼らは自分たちが試みつつあった光線のもとで描こうという努力のずっと先の方をターナーが歩んでいるのを見出し、このイギリスの風景画家の後期の作品から多くのものを学んだ》



Wikiで調べたページにはターナーは黄色が好き、緑が嫌いで、依頼される絵に木がない事を願ったそうです。ある絵には木が描かれていましたが、緑ではなかったです。枯れたような黄色でした。

ちょっとWikiで借りてきた画像を



これがターナー。ちょっと良い風に描かれているけど、実際はもう少し違ったとか・・・





《ヴェネツィアへの道》の絵




《解体場へ曳かれて行く戦艦》


話はドビュッシーに戻りますが、《砂浜》の詩の中では《暗い旅人の雲は、次の雷雨について相談し合う。それはこのイギリスの水彩画には重すぎる背景だ。》と言っています。

だから、これらターナーの絵よりもっと軽い背景・・・詩の中では少女のスカートがひらひらしてるように波が描かれていて、そのスカートは絹であり、緑の虹色になったり、白い絹であったりするわけです。

ベルナックさんは《1枚目はたそがれ時の海、2枚目は突然襲ってきた嵐を描写、3枚目は月が灰色の争いを静め、海はなめらかな白い絹のようになる》と書いておられます。


私は初め、このイギリスの水彩画はヴェルレーヌがイギリスに行った時に描いた水彩画かと思っていました。

ここんとこ、コラ先生にお尋ねしてみようと思います。





2012-01-26 22:35:38投稿者 : 坂口千栄
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1月25日(水)雑貨屋さん見っけ!

今日は午前中仏語レッスンにて、《夢》を訳しましたが、出かける寸前にピエール・ベルナック著の【フランス歌曲の演奏と解釈】を見てみたら思いがけない事が書かれていて驚きました。

『歌詞はドビュッシー自身の作で、残念ながら、かなり厄介な曖昧さがあり、あまり良い作品とはいえないことを認めなければならない』と書かれていました。

色々な見方が出来るかと思いますが、フォレは詩の言葉を入れ替えるなどして作曲していましたが、ドビュッシーはそういう事はしたくなかったのかもしれませんね。

確かに、本職の詩人が書いた詩とはレヴェルが段違いだとJoelle先生もおっしゃっていました。

でも、『ドビュッシーがひたむきな創造の努力の中で言葉と音の統合を成し遂げようとしたことは認めることが出来る』とベルナックさんも結論づけていたので、なんだかホッとしました。

色々苦心惨憺しながら訳す過程で、成程、曖昧で困る表現の個所がありました。

まだまだ勉強することが一杯あるなあ~




今日は雪の後の道を歩きましたが、細い道は凍っていて歩くのが恐い位でした。帰り道はもう溶けて楽になっており、やれやれでした。

国立駅北口になにか雑貨屋さんが出来てると娘に聞いていたので、ちょこっと立ち寄ってみました。

線路沿いに立川方面に歩いていくとあります。





そう、パレードという名前の雑貨屋さんです。



入り口の細い階段を上っていくと、こんな可愛いディスプレーが迎えてくれます。

スイスとイギリスのアンティークや手作りの小物が置いてあります。



半年前に開店したばかりのお店だそうで、店内の写真を掲載するのも許可して下さいました。

今日は何も買わなかったのですが、いいなあ~と思う物が色々ありました。

古いイギリスのマフィンの焼き型とか・・・手作りのフェルトの紅茶ポット敷きとか・・・

ちょっとプレゼントに良さそうな小物がセンス良く並んでいます。


この雑貨屋さんのお隣は《ひよこ豆》っていうちょっとしたランチを食べられるお店があり、女性のお客様で一杯でした。

仏語レッスンに行く愉しみに付録がついた感じです。



そうそう、ギリシャ・ヨーグルトにピクルスの刻んだ物を混ぜてデイップのようなものを作ったと書きましたが、ちょっと何だか物足らないなと思い、はたと気がつきました。そう、ニンニクを入れるのを忘れてました。そこで今日はニンニクと少しハーブも足して塩味を付けしてみました。なかなかイケると思います。お肉のソースにもパンにも合うと思います。






 ちょっと長くなってしまいますが、今日訳した《夢》をアップしておきます。

De  Rêve (夢)

La  nuit  a  des  douceurs  de  femme
Et  les  vieux  arbres,  sous  la  lune  d’or,
Songent !
夜は女性のような優しさを持っている。
そして年老いた木々は金色の月の下で夢を見ている!

A  celle  qui  vient  de  passer,  la  tête  emperlée,
Maintenant  navrée,  à  jamais  navrée,
Ils  n’ont  pas  su  lui  faire  signe....
木々は今通り過ぎて行った頭に真珠の飾り、遺憾に思い、永久に遺憾に思う夜に
合図をすることは出来なかった・・・

Toutes !
Elles  ons  passé : les  Frêles,  les  Folles,
Semant  leur  rire  au  gazon  grêle,  aux  brises  frôleuses
   la  caresse  charmeuse  des  hanches  fleurissantes.
全ての夜が!
皆過ぎて行った。か弱い夜、暴れん坊の夜
痩せた芝生には笑いを、軽くふれるそよ風には華やかな腰の魅惑的な愛撫を撒く。

Hélas !  de  tout  ceci,  plus  rien  qu’un  blanc  frisson....
Les  vieux  arbres  sous  la  lune  d’or  pleurent  leurs
   belles  feuilles  d’or !
残念!そのうち残っているのはただ白い余韻だけ・・・
金色の月の下で年老いた木々はその美しい金色の葉を嘆く!

Nul  ne  leur  dédiera  plus  la  fierté  des  casques  d’or
Maintenant  ternis,  à  jamais  ternis.
Les  chevaliers  sont  morts
Sur  le  chemin  du  Grâal !
誰もこの葉っぱたちに黄金の兜の誇らしさを捧げることはない。
騎士たちは聖杯に向かう途上で死んだ!

La  nuit  a  des  douceurs  de  femme,
Des  mains  semblent  frôler  les  âmes,  mains  si  folles,
   si  frêles,
Au  temps  où  les  épées  chantaient  pour  Elles !
夜は女性のような優しさを持っている
手が魂にかすかに触れるようだ、あまりにも無謀、あまりにもか弱い手
剣がその手のために歌っていた頃は!

D’étranges  soupirs  s’élèvent  sous  les  arbres.
Mon  âme,  c’est  du  rêve  ancien  qui  t’étreint !
木々の下から異様な溜息が立ち上る。
私の魂は、あなたを強く抱きしめる古く過ぎ去った夢の事!

                                      Claude-Achille  Debussy















2012-01-25 23:36:22投稿者 : 坂口千栄
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